雪川醸造 ファーストリリースワインのご案内

Snow River Unsparkling Rosato 2021

平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。

雪川醸造が設立して初めて生産、出荷(ファーストリリース)するワイン 「スノー リバー アンスパークリング ロザート 2021」のご案内です。日本の食事に合うワインを目指し、北海道では赤ワインとして醸造されることの多い セイベル13053をメインにし、ロゼワインとして仕立てました。

 

カテゴリー ロゼワイン
タイプ ライトボディ
生産年 2021年
アルコール分 12%
参考価格 2,800円(公式サイト価格、消費税別)
産地 北海道上川郡東川町内3か所のぶどう畑
品種 セイベル13053 92%/ピノ・ノワール 4%/トラミナー 2%/シルヴァーナー 1%/シャルドネ 1%
醸造方法 セイベル13053は10/9, 10に手積みで収穫。選果し、全房圧搾後に亜硫酸を少量添加。ピノ・ノワール、トラミナー、シルヴァーナー、シャルドネは10/17に手積みで収穫。選果し、全房のまま低温で数時間スキンコンタクト。全房圧搾後に亜硫酸を少量添加。それぞれの品種のぶどうについて、澱引きした後に、4種類のタンクで異なる酵母を用いてステンレスタンクでアルコール発酵。発酵期間は短いもので14日間、長いものが25日間。発酵終了後に4種類のタンクを1つのタンク(ステンレス)にブレンド。2か月の貯酒の後に瓶詰め。無濾過。瓶内で 6 か月の熟成。

本ワインはサクラアワード 2022 においてゴールド賞を受賞しました。

サクラアワード 2022(Japan Women's Wine Award “SAKURA” 2022)とは
一般社団法人ワインアンドスピリッツ文化協会が主催する、ワイン業界で活躍する女性のみが審査を行う、 国際的なワインコンペティションです。

多くの人の協力によって生まれたワイン
雪川醸造のワイン作りは、法人を設立した2020年11月にスタートしました。ゼロからワイナリーを立ち上げるということは、畑の土を起こし、肥料を与え、苗木を植え、そしてぶどうが収穫できるまで数年がかりの育成の始まりです。

醸造施設については、東川町役場を中心として助力いただいたことで、その昔に米倉庫として利用されていた趣ある赤レンガ倉庫を利用できることになりました。醸造・貯酒タンクやプレス機、選果台にポンプなどの機材を整えるのに、ヨーロッパからの物品調達と、またコロナ禍の影響も少なからずあったため、想定以上の時間が掛かりました。

そもそも法人の立ち上げに際しても、クラウドファンディングを通じて359名の方々から約700万円もの支援をいただいたり、地元の金融機関に融資していただいたりしたほか、膨大な手続きにあたっては町役場や税務署で丁寧にアドバイス等をいただいており、ここにたどり着くまでに東川町だけでなく周辺地域も含む、たくさんの人々に助けていただきました。

2021年秋にようやくすべての準備が整い、多くの人々のご支援、そしてワイン造りの仕込みを経て、2022年初夏ついに最初のワインをリリースします。

セイベル13053とは

北海道でワイン造りがまだあまり盛んではなかった1980年代に栽培が始まっており、現在でも北海道のワイン用ぶどうの主要品種です。寒冷な気候に向いていることから、日本では他の地域においてあまり生産されていないこともあり、北海道を代表する品種のひとつになっています。

東川町では30年ほど前から栽培されており、「スノー リバー アンスパークリング ロザート 2021」も東川町の公営ぶどう畑で採れたセイベル13053を用いた、栽培から醸造まで100%東川町産のワインとなっています。


最初のリリースワインにロゼを選んだ理由

おもな原材料である「セイベル13053」は黒ぶどうで、他の産地では主に赤ワインの原材料として使われることが多い品種ですが、日本の食事にはロゼや白ワインの方が合っているとの考えから、赤ワインではなくロゼとして仕立てました。

ワインにもいろいろな種類があり、いろいろな楽しみ方がありますが、そのなかでも大切なのはワインが食事と調和することです。素材を引き立てながら旨みを重視する日本の食卓には、スッキリとした白ワインやロゼワインが合う、というのが雪川醸造の考えです。

アンスパークリングというネーミング
2021年秋に、その年に採れたセイベル13053で仕込みを行った当初は、微発泡に仕上げる予定でした。しかし、発酵のプロセスにおいて想定通りには進まなかったため、結果的にロゼワインとして仕立てました。 初めの狙いとは異なる仕上がりになりましたが、とてもおいしく、かわいらしいワインとなったので、そのままリリースしています。このワインを「アンスパークリング」と名づけたのは、こうしたいきさつがあったことを、遊び心と絡めて表現したかったからです。

 

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2021年6月 雪川醸造合同会社 代表 山平 哲也